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顧問の戯れ言

イルカと共に沈んでいく

1997年6月2日

いったい何のことでしょう。(笑)

いや、分かりますね。Microsoft Office97 製品のことです。私が始めてみた場所は、がんばれ ゲイツくんです。そうそう、このイルカしゃべるんですね。会社で使っているときは気づきませんでしたが、家のマシンにインストールしたら気づきました。

で、話を戻して Office97 ですが、私の家のマシンクラスのスペックだと、イルカを泳がせておいてもそれなりに動きますが・・・。会社の、Pentium 120、メモリー40M ではストレスがたまります。それと、Word97。ブチ切れもんです。Word95 で作った文書を読み込み、保存せずに編集していると、「張り付け」した瞬間に、落ちます(少なくとも私の環境では 100%)。カット & ペーストさえ満足に行えないワープロソフトなんて。やれやれ。しかも、Word97 で「Word 6.0/95」形式で保存すると、かなりの書式情報が落ちてしまいます。これは、実際のファイルをダンプしてみれば分かることですが、「Word 6.0/95」形式で保存すると、単なる「リッチテキスト」形式で保存しているだけです。当然、リッチテキスト形式では、Word95 固有の書式情報を覚えておけませんから、それらの情報は保存されません。ですから、社内などで、Word95 と Word97 を混在させなければならない方は、それなりに覚悟しなければなりません。で、これに対処すると思われるのが、Microsoft の free downloadsWord 97 コンバータと言う見出しでリンクが張られていますが、いつ行っても繋がらない。これだけ混んでるのだから、ミラーぐらいすればいいのに。

それと、苛立つ点がもう一つ。Office97 をインストールすると、Netscape Navigator のヘルパーアプリケーションに、登録されます。Netscape Navigator をインストールしている人は、確認してもらうと分かりますが、拡張子 doc に Word97、xls にExcel97 などが登録されます。つまり、Netscape Navigator を使っていても、拡張子 doc のファイルにリンクが張ってあると、クリックしただけで、あの重い Word97 が立ち上がるのです。そして、ついでに AutoExec マクロが立ち上がるわけですね(笑)。マクロウィルスが猛威を振るっているのに、Microsoft は根本的な対処をしていないままこんなことをして。

Word97 のマクロウィルス対策っていうのがどれくらいかというと、全然たいしたこと無いです。AutoExec マクロがある文書を開くと、別にそれがウィルスじゃなくても警告してきて、ビックリさせます。それだけ。自分で作った AutoExec マクロだろうが、ウィルスで書き換えられて危なくなっているマクロかは、この警告メッセージじゃ分かりません。で、VBA が読める人じゃないと、それがウィルスかどうかは、わかりづらいんですよね。で、結局この警告を切ってしまっている人もいるんじゃないでしょうか。こういう危険性があるのに、クリックしただけでファイルをダウンロードして、開くようにしてしまって良いのでしょうか? まあ、Netscape の場合、サーバ側の ACF にも MIME タイプを登録しなければいけないので、そうそうリンクを張る人もいないと思うけど(でも、ディレクトリ単位で ACF 置ける場合もあるし、危険な人たちって直ぐにそのことに気づくだろうし)。やっぱり一番危険にさらされるのって、無知でマスコミの一方的な情報に踊らされている人たちですね(私もその一人(笑))。

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