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顧問の戯れ言

各ツールをバージョンアップ2

1998年1月25日

前回宣言してしまった WebServer の専用のページは、現在作成中です。仕事が忙しいので、あまり時間がとれず全然進んでいません。気長にお待ち下さい・・・。で、今回も家の Linux の各ツールをバージョンアップしたいきさつでも書こうかと思います。

今回バージョンアップしたもののリストです。

・less 332 + iso244
・fvwm95 2.0.43a + I18N
・elvis1.8pl14 + j1.1

less のインストールは、結構あっさり行きました。JE に入っていた、less 290 では、日本語のサーチの際に文字が消えたりしましたが、このバージョンでは、正常に動くようになりました。うれしい限りです。PageUp、PageDown キーの操作で、半頁づつスクロールするようになったのが気掛かりでしたが、マニュアルを良く読んだら、解決できました。lesskey の man マニュアルを読むと書いてあります。うーん、たしか、less 290 では、PageUp、PageDown キーって1頁づつスクロールしましたよね。すっかりそれに慣れていたので、1頁づつスクロールするように変更しました。方法は簡単で、ホームディレクトリに .lesskey というファイルをつくり、

#command
ESC[B   forw-line
ESC[A   back-line

という内容を記述します。ESC というのは、エスケープコードです。vi を使っているのでしたら、入力モードの時、Ctrl-V を押したあと、Esc キーを押すことで入力できます。Mule なら、Ctrl-Q のあとで、Esc キーを押せば入力できます。で、このファイルを保存したら、プロンプトからlesskeyコマンドを実行します。すると、.less というファイルが作成されます。これで終り。この .less ファイルがあれば、.lesskey は要りません。まあ、スクロールする量は個人の好みなので、どうでもいいのですが。

さて、今回の目玉は、fvwm95 でしょう。実は、fvwm95 が日本語化出来るなどとは全く知らなかったのです。fvwm2 の日本語パッチの存在はしっていたのですが、fvwm95 のものは存在を知りませんでした。でも、info-seek でいろいろ探し物をしていたら、fvwm95 + I18N パッチという記事がある出はありませんか。I18N とは、国際化パッチで、これを当てると日本語表示もできるようになります。早速、fvwm95 と I18N をダウンロード(ごめん、どこから落としたか忘れた。info-seek で「+fvwm95 +I18N」で見つかると思う)して、パッチを当てて、make、make install。全然問題なく進んだのですが、日本語表示できません(笑)。フォントの指定も日本語フォントを指定したのに・・・。

いろいろ試した結果、fvwm95 の呼び出し方が悪いのだと気付きました。xdm を使っている場合、起動時に初期化スクリプト(.xsession)が呼び出されるので、普通はそこで fvwm95 を呼び出します。でも、当然ながら、ログインシェルは走ってないので、環境変数が受け継がれません。したがって、日本語モード(?)を指定する環境変数 LANG を .xsession 内で宣言しておかなければなりません。.xsession 内の、fvwm95 を呼び出す以前のところに、

lang=ja_JP.ujis
export LANG

を追加する必要がありました。これ、sh で処理している場合です。csh 系は「setenv LANG ja_JP.ujis」です。これで、うまく日本語を表示出来るようになりました。フォントの設定部分は、「,」で区切ることにより複数のフォントを指定できます。したがって、jisx0201、jisx0208 などを指定することにより、半角カタカナも使用できます。うれしくって、調子に乗って、メニューを全部日本語にしてしまいました。でも、・・・。うーん結構マヌケかも。あー、それと、minibutton を縦置きにしたいの出来ない。だれかやり方知ってたら教えてください。

elvis は、どうも起動時に初期化ファイルを読み込んでくれないので、自分でコンパイルすることにしました。実は、前にも一度試したことがあったのだけど、そのときはうまく行かないのであきらめたのですね。今回はうまく行きました。初期化ファイルの名前って、.exrc ではなく、.elvisrc ですね。ソースを見て気付きました。それと、elvis の日本語 man マニュアルのインストールにも苦労しました。日本語が化けるのです。原因は、呼び出されている col、sedの コマンドが日本語を通さないことと、文字コードが JIS コードだからでした。sed を jsed に変えて、col を通さないようにし、文字コードを日本語 EUC に変換してからインストールしたらうまく行きました。途中で幾つかエラーを表示していましたが、roff は全然分からないので、無視。

まあ、いろいろ勉強になりました。Linux には、JE というパッケージがあります。ですが、このパッケージは結構古く、一部のソフトウェアのバージョンが非常に低いものがあります。これの後継として、最近PJE(Project Japanese Extensions)というプロジェクトが動き出しました。今までは、最新の日本語化されたプログラムを動かそうとしたら、自分でコンパイルする必要があったのですが、こういったものが出来ると、非常に楽になります。余力のある人は、こういったプロジェクトに参加してみてはどうでしょうか(って、そういう人はここなんか見てないか)。

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